「赤い文化住宅の初子」☆☆
「スモーキン・エース」☆☆☆☆
(満点は☆☆☆☆☆)
以前も書きましたが、「赤い住宅の…」を見た帰り道、
パチンコをやって負けたその時、
「ごめんね、初子ちゃん。こんなお金の無駄遣いをして…」と
うなだれて帰ったものです(笑)。
この話をこの映画の企画プロデューサーにしたら、
「それっていい話…かなぁ?」と大笑い。
気になる人は是非映画館へ!
今週は2本です!
その「赤い文化住宅の初子」。
中学3年生の初子は、古い文化住宅で兄との2人暮らし。
父は蒸発、母は病気で亡くなっていたのです。
高校を中退して働く兄の僅かな給料と、
思いっきり安い初子のラーメン屋さんでのバイト代が2人の収入。
でも兄は風俗にパチンコと、お金をどんどん使ってしまうのでした。
初子には夢があります。それは大好きな三島くんと同じ高校に進学すること。
でも兄は言います。「俺だけ中退して、おまえは進学かっ」。
初子はそんなお兄ちゃんでも大好き。進学か就職か迷いに迷うんですね。
「何で東高に行けない?」
三島くんに聞かれても答えられない初子。
怒って去って行く三島くん。初子の青春は果たして…。
親切なおばさんが実は××だったり、
蒸発した父ちゃんが△△したり、大変なんです、初子ちゃん。
でもね、暗いんだなぁ。暗過ぎる。初子ちゃん、もっと言いたいことは言わなきゃダメだって。
というかそれは“言うべきこと”なんだよ。
見ていて少しイライラも溜まっちゃいました。
優しくないなぁ、オレ(苦笑)。☆2つ。
「赤い文化住宅の初子」公式サイト
「スモーキン・エース」は、
痛快“ハイテンション・バイオレンス・ムービー”(業界用プレスより)。
ラスベガスの超人気マジシャンのエース。
仕事柄、数多くのマフィアと知り合いになるんですが、何を勘違いしたか、
エース自身がマフィア気取りで悪事に手を出すんですね。
ところが、素人の強引なやり方が裏社会を混乱に陥れ、
エースも警察に逮捕されてしまいます。
エースは大切な情報源。FBIは司法取引を持ち掛けますが、
マフィアはそうなっては一大事と、エースの命を狙います。
ボスのスパラッザはエースの“心臓”に100万ドルの懸賞金を用意。
その金を目当てに集まる名うての殺し屋たち。
対するはエースの身柄を無事確保したいFBI。
エースの運命やいかに…。
主要な登場人物だけでも20人を超えます。
それがみんな銃を撃ちまくるからそれはそれはたくさんの人が命を落とします。
時期が時期だけにいかがなものかとも思うけど、
ごめんなさい、不謹慎ながら面白い!
本格派サスペンス・アクションじゃなくて、コメディの要素がたっぷりなんです。
「キル・ビル」思い出してもらうと近いかも。
とにかく出てくる殺し屋たちが実に個性的。
例えば、キレまくりのクレイジーな3兄弟とか、
指紋を消すために自分のすべての指先を食いちぎった元傭兵、
セクシーな女2人組、誰も素顔を知らない変装名人、
謎のスウェーデン人などなど。
ある有名人気俳優なんて、あっという間に死んじゃいますから(笑)。
でもちゃーんとストーリーは着地点があって。
「赤い…」のあとはこれ見て下さい(笑)。☆4つ。
「プルコギ」公式サイト
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